人はなぜ、時に努力をし、嫌な事でも頑張れるのでしょうか。
これはその人にとって「目標」が明確で、なおかつ何をしたらよいかが見えているときの行動なんです。
人はみな、できれば好きな事、楽しい事だけやっていたいですよね。
しかしそこにできるようになりたいこと、やりたいことが見つかって、そのために必要な努力ならできる、目標設定が努力の根源になるんです。
私は36歳、現役高校数学教師。
高校数学=難しい、挫折した。そんなイメージがある人は少なくないのではないですか?
私は幸い数学が昔から得意でした。ですが文系科目は逆に苦手です。
数学が嫌い、という気持ちもわかる気がします。
生徒を普段見ていて感じること、それは「苦手意識」です。
モチベーションは大きなくくりで言うと、目標が正しく設定され、そこに向けた達成のイメージが持てるからこそ高められるものだと言えます。
しかし、数学という科目に目線を落として考えてみると、「わからない→苦手・嫌い→やってもできない→やらない、やりたくない」この悪循環に陥りやすい科目と言えます。
また強化の特性ゆえ、積み重ねの科目でもあるので、いきなり中学校の内容を飛ばして高校の内容をやるというのが難しい科目であるともいえます。
これらが「数学嫌い」を生み出しやすい原因だと私は感じています。
ここで重要なのが「先生の存在」だと感じています。
私の体験談として、中学で置いて行かれてしまったと思っている生徒たちほど、高校で伸びるというのを何度も見てきました。それはほとんどのケースで「小さな成功体験」から数学が少しできるようになった→ちょっと楽しい→ちょっと頑張ってみよう、といった好循環が生まれています。
これこそまさにモチベーションが高まっている状態です。
人は誰でもできることが楽しい、という感覚を持っています。
では先生が生徒に対してできることは、今扱っている単元に対して、どの分野の積み重ねをするべきか簡潔にしてあげること。
「数学は積み重ねの科目」と言いましたが、すべてが繋がっているわけではありません。
例として「三平方の定理」を全く理解していなくても「くじ引きの確率」は学べるわけです。
小さな分野にフォーカスし、それを生徒に示してあげることが成功体験に一番の近道であり、モチベーションにつながっていくんです。
ここまで読んでいくと「何当たり前のことを言っているんだ?」と思う方も少なくないでしょう。
しかし年配の先生ほど「押しつけ教育」のパターンが多いです。
「教員のペースで授業を進める」「なんでわからないんだ、ついてこい」「できなかったから追試だよ」現代っ子がついてくるはずがありません…
しかし学校現場は高齢化し、残念なことにこんな教員が増えてしまっているんです(><)
それはますます数学嫌いを生み出してしまいますよね。
もしかしたらこういった経験が学校に行きたくない理由の一つになってしまうケースもあると思っています。
学校というものが閉鎖的に見えてしまった時、子供たちにとってはとてつもなく大きな行き詰まり感、壁を感じてしまう事でしょう。
そういった子供たちにきちんと逃げ場所を提供してあげられるかどうかが大切で、それは親の方たちにもわかって欲しい。
ネット社会の現代であれば、ネット上に逃げ場となる空間、より質の高い教育もあるわけです。
学ぶ場所の自由選択を、子供自身ができる世の中になっていくよう、活動していきます。
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