現役高校数学教師が考える現代教育の課題

 

 私は36歳現役高校数学教師。現在勤務校では教務主任をしている。
このままいくと教頭や校長になるのだろう。でも自分にとってそれはつまらない。
現代教育を変えるに私は、校長になっていくことよりも、もっと大きな影響を与えられる人間になりたい。教育界をよくするために、自分にしかできないことを探していく。

 まず1番の問題は「教員の働き方改革」が全くうまく進んでいないこと。
教員調整額の4%→10%への引き上げ、教員確保のための教員採用試験の時期繰り上げ…
言わずとも現役教師なら的外れであることはすぐわかるだろう。
つまり教員の仕事は減らないと考えた方がいい。
淡い期待をし嘆くより、その中でできることを探した方が充実した教員生活が送れるのではないか。

 ではこの仕事に追われる生活を受け入れろというのか。
それは「NO」だ。仕事量が減らないのならば「効率を上げる」「優先度の低いものは手抜く・やらない」時間は有限であり、どこに時間をかけるかで人生は大きく変わってくる

 そもそもこの記事を読んでいるあなたはなぜ教員になったのですか??
子供が好き・やりがいのある仕事・成長を見守りたい など…
子どもが嫌いで教員になった人はいないはず。
質の高い教育をするためには「心のゆとり」を持つことが1番大切だと考えます。
仕事に追われ、流れ作業になってしまった授業・生徒との関係では良い教育は生まれません

 「心のゆとり」とは「あなた自身が幸せであること」と言い換えても過言ではない。
あなたのHAPPYが子ども達にも伝わっていくんです。
また「心のゆとり」は「時間のゆとり」から来るものでもあります。
プライベートの時間に○○をした、楽しい経験をした、それは生徒に還元できるエピソードにすらなりますよね。

 私がこの歳で教務主任になって強く感じていることは、先生達は「仕事の取捨選択が下手」だという事です。私は少し特殊な人間かもしれません。いい意味でもいい加減になれます。本質的にどうでもいいと感じた仕事はかなり手抜きをします。だからこそそこで生まれた時間を生徒との部活の時間や放課後の会話・補修などの時間にうまく充てられると考えています。
しかし、「先生=まじめ」な人が多く、取捨選択がうまくできずに苦しんでいる教員が身の回りにもたくさんいるんです。そしていつしか教育は教員の時間や労働の「犠牲」の上に立つことが当たり前になってしまっているんです。

 先生は晩婚・子どもができても自分の子供とかかわる時間が少ない
よく聞く話ですよね。それっておかしくないですか?むしろ自分で自分の子を育てるからこそ、他人の子を育てられるようになっていくんじゃないんでしょうか。

 これらが教育界の大きな1つの問題であり、負のスパイラルになってしまっている部分だととても強く感じています。

 話が少しそれましたが、これらの解決に向かう道筋を考えました。

①仕事の効率化
 仕事の量は、効率でカバーする。これが私の持論です。
具体的には「AI活用」「授業準備や校務資料のテンプレート利用」になります。
別の機会にこれらの具体的活用法について話したいと思います。
日本はAIの利用についてあまり強い規制がありません。物は使いようで、コンピューターが仕事をしてくれる部分が多々あります。Chat GPTCanvaなどもこの1つです。
私はこれらのことは知識として持っていても、実践できている教員がかなり少ないと感じています。
だからこそ私は「教員向け仕事効率化セミナー」なるものを開き、それを伝え、実践できる教員を増やすことをしていきたいと考えています。

②仕事の取捨選択
 これは性格的なものもあるでしょう。先生方は「仕事を手抜きしてはいけない」と決めつけている人も少なくないと思います。でも「全てやろうとすること」は「大事なことが分からなくなること」です。「捨てる」ことができる人間は「守る」ことができます。これはスポーツと考え方が似ているかもしれません。
またこういった話が職場でうまくできずに「愚痴」になってしまっていることも原因の1つだと考えます。確かに職場で同僚に話を聞いてもらう事も大切ですが、解決になっていない
私は数学教師なので特に論理的で効率的な話が好きです。時には愚痴を言い合って…必要なことではあると思いますが、バランスを間違えれば仕事はさらに終わらなくなっていきます。
そのため同じ悩みを抱える教員同士のコミュニティ、つまり相談場所を提供していくことを考えています。

これら①②は研修のようにも映りますが、それでいいんです。
大事なのは「自発的」であること。
結局人は「やらされていること」以上に無駄を感じることはありませんよね?
「やってみたい」「聞いてみたい」「相談してみたい」と思う人たちだけの集まりなら、それもかなり充実したものにできると思っています。

 タイムisマネー。あなたの時間は有限で、人生のすべてが教師として終わる必要はどこにもありません。むしろそれではダメなんです。心の充実を感じられるライフワークバランスを教員も整えられます。そのために共にみなさんで歩んでいきましょう。

 最後になりましたが、なぜ私がこんなことに熱量を注いでいるかという事をお話します。

 それは単純です。最近第一子の長男が生まれました。0歳11ヶ月です。とてもかわいいです。
しかし子にとって親は親であり、教師にはなれない。この子の受ける教育が淀んだものではなく、明るい教育界ですくすくと育ってほしいと、本気で願っているからです。
私はぼやくだけの人生は歩みません。必ずこの教育界をいいものに変えて見せます

見てろよ世界!!少しでも共感してくださった方はSNSのフォローもお願いします。
たった1人の父親教師が教育界を変える物語です。
この物語を見届けるだけでなく、ぜひ私との繋がり、教員同士の横の繋がりを広げていきましょう。
こんな時代なんです。日本中でコミュニティが広がっていくことを楽しみにしています

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